2000年代後半に「終活」という言葉が生まれました。現在は認知が広まり、日常会話でも使われるようになっています。
近年では、自治体や民間企業による終活サポートが行われるようになりました。しかし、支援内容や相談先がわからず、利用をためらっている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、終活で受けられる主な支援内容やケースごとの相談先などを紹介しています。最後までお読みいただければ、あなたに合った終活サポートの選び方がわかるようになります。
終活サポートを上手に活用し、充実した人生の締めくくりに向けて準備を進めていきましょう。なお「おすすめの終活サポートサービスを先に知りたい」という方は下記ボタンを押していただくと、gooddoおすすめのサービスを確認できます。
終活とは人生の最終段階をよりよいものにする準備
終活とは、自分の人生の最期を見据え、さまざまな準備や身の回りの整理をする活動のことです。高齢化が進む現代において、自分の最期をどう迎えるか、その後のことを家族や周囲にどのように託すかを考える人が増えています。
終活の主な活動内容は、以下のとおりです。
- 葬儀やお墓の準備
- 遺言書の作成
- 財産の整理
- エンディングノートの作成
- 身辺整理
- 医療や介護の準備
- 葬儀やお墓に関する準備
- 周囲の人に感謝の気持ちを伝える
終活は高齢者が行うものと思われがちですが、実は何歳から始めても構いません。若いうちから取り組めば、時間に余裕を持って準備を進められるため、より納得のいく終活を行いやすいです。
こうした終活を手助けするため「終活支援サポート」というサービスも登場しております。
終活サポート(エンディングサポート)で受けられる主な支援内容
終活サポート(エンディングサポート)とは、終活のお手伝いをするサービスのことです。一人での終活は難しい方や、家族の助けが得られない方にとって、心強い存在となります。
終活サポートで受けられる主な支援内容は以下のとおりです。
- 身元保証
- 見守り
- 死後事務手続き
- 相続準備
- 遺言作成
- 葬儀やお墓の準備
- 介護や医療に関する準備
- 不用品処分
以下で、詳しい内容を見てみましょう。
身元保証
終活サポートでは、身元保証が受けられます。
身元保証とは、企業が身元保証人となり、本人の身元を保証するサービスのことです。たとえばおひとりさまの高齢者が賃貸住宅に入居する際、一般的に連帯保証人をつける必要があります。
ところが独り身でかつ高齢になると連帯保証人を見つけられず、契約できないケースもあります。そのような場合に、身元保証サービスを利用して身元保証人を立てれば、契約が可能です。
また病院への入院時や介護施設への入居時にも、身元保証人が必要になるケースがあります。この場合も身元保証サービスを利用すれば、おひとりさまでも入居や治療がしやすくなります。
特に近年では核家族化や高齢化が進み、家族に頼ることが難しいケースも少なくありません。信頼できる企業が保証人となることで、さまざまな手続きをスムーズに進められるだけでなく、本人や家族の安心にもつながるのです。
見守り
終活サポートでは、見守り支援のサービスを受けられます。
見守り支援とは、特に一人暮らしの高齢者や家族と離れて暮らす方々を対象とし、定期的な安否確認や日常生活のサポートを提供するものです。
一人暮らしでは、急な体調不良や万が一のトラブルが起こった際に、すぐに助けを呼べない場合があります。遠方に住んでいる家族も頻繁に訪問できないため、様子がわからないことに不安を感じる方も少なくありません。本人や家族が安心して暮らせるよう、見守り支援では定期的に訪問・連絡し、異変があれば素早く対応します。
見守りの方法は、電話やメールによる連絡、訪問による直接の確認など、利用者の状況や希望に応じてさまざまです。また、見守りの範囲には、生活全般の相談や緊急時の対応も含みます。
死後事務手続き
終活サポートでは、死後事務手続きに関する支援を受けられます。亡くなった後には、さまざまな手続きを行う必要がありますが、家族にとっては負担の大きいものです。特に、家族が遠方にいる場合は、手続きを進めること自体が難しいケースもあります。
死後事務手続きには、市区町村の死亡届の提出や年金・健康保険の資格喪失手続き、各種解約手続きなどがあります。こうした手続きを1つずつ進めていくのは、時間と労力がかかるものです。そこで終活サポートに依頼すれば、死後に発生する事務手続きをスムーズに片付けられ、遺された家族の負担軽減につながります。
相続準備
終活サポートにおける相続準備では、次のような支援が受けられます。
- 財産の整理
- 税金対策
- 名義変更や手続きの代行
財産の整理では、現金や預貯金に加え、株式や貴金属など保有するすべての資産を明確にします。資産を一覧にすることで、相続手続きをスムーズに進められます。
税金対策では、主に贈与税や相続税が対象です。複雑な税制をふまえ、計画的に準備することで、税負担の軽減が可能です。
名義変更や手続きの代行では、相続時に必要な各種手続きを専門家がサポートします。不動産や預貯金などの名義変更に加え、役所や金融機関とのやり取りも代行するため、遺族の負担を大幅に軽減できます。
遺言作成
終活サポートでは、遺言を作成する際の具体的な手続きや法律的なアドバイスを受けられます。本人の意思を反映させたい場合に有効なサポートです。
遺言には、以下の3種類があります。
- 公正証書遺言
- 自筆証書遺言
- 秘密証書遺言
遺言には、それぞれメリット・デメリットがあり、個々のニーズに合わせて選ぶ必要があります。しかし、遺言作成は人生において何度も経験するものではなく、どれを選んだらよいか迷う人も少なくありません。
終活サポートで専門家のアドバイスを受ければ、自分に合った遺言の形式を選択できます。また、遺言があることによって本人の意思を反映できるようになり、相続が発生した際もスムーズに手続きを進められます。
葬儀やお墓の準備
終活サポートでは、葬儀やお墓の準備の支援も受けられます。
たとえば、希望する葬儀の形式を決める、規模に合わせた計画を作成する等のサポートがあります。他にも、宗教や文化的な背景に応じた葬儀スタイルや式場の選定から、参列者の人数に応じたアレンジまで、要望をくみとった提案が可能です。
埋葬方法やお墓を建てる場所についても、専門家と相談しながら検討できます。
たとえば、近年では樹木葬や散骨といった新しい埋葬方法を希望する方も増えています。この場合、法律や地域のルールを確認しながら行わなければなりません。こうした特殊な埋葬方法を希望する際に、適切な手続きを進めるための助言が受けられる点も、終活サポートを利用する大きなメリットと言えます。
介護や医療に関する準備
介護や医療に関する準備についても、終活サポートでの支援が可能です。
将来どのような介護や医療を受けたいかを考え、準備を進めるためのサポートが受けられます。具体的には介護施設の選定や、自宅での介護サービスを利用する場合のプランニングなどが含まれます。
介護施設の見学や比較検討においても専門家によるアドバイスが受けられるため、自分や家族にとってベストな選択が可能です。施設選びだけでなく、自宅での介護を希望する場合には、住環境を整えるリフォームや必要な福祉用具の導入についてもアドバイスが受けられます。
必要のない医療サービスについても、プロに相談し事前計画を立てておくことで、予期せぬ事態に備えられるはずです。費用の見積もりや利用可能な公的支援制度についても提案してもらえるため、経済的な不安の軽減につながります。
不用品処分
不用品処分も、終活サポートにおいて受けられるサービスの一つです。「生前整理」で、不要なものを整理・処分することで、身の回りをスッキリできます。依頼先は、リサイクルショップや生前整理に対応している専門業者が一般的です。
なお、価値の高いものは、査定を通じて換金できる場合があります。思い出が詰まった品物については、加工や再利用といった新たな活用方法を提案してもらえることも。
不用品処分は物理的な整理だけでなく、心の整理をつける効果もあり、終活をより前向きなものにする作業の一つと言えます。
自治体による終活サポート(エンディングサポート)の具体的な取り組みを紹介
近年では、多くの自治体が終活サポート(エンディングサポート)として、市民への終活支援を実施しています。
たとえば、愛媛県今治市では市役所内に相談窓口を設置し、緊急連絡先やかかりつけ医、エンディングノートの登録を受け付けています。もしも、本人が意思表示できなくなった場合でも、市役所が代わって親族や病院などへ伝える仕組みが整っているのです。
また、愛知県名古屋市では、預託金を活用したサービスを提供しています。名古屋市社会福祉協議会が預託金をもとに、死亡後の葬儀や納骨、家財処分や行政手続きなどを代行するほか、生前の見守り・安否確認サービスも行っています。
このように、自治体によって支援内容はさまざまです。多くの場合、終活サポートに関する情報は広報や自治体の公式サイトで公開されていますので、お住まいの地域で確認してみてください。
終活サポート(エンディングサポート)を利用するメリット
終活サポートを依頼すると、以下のようなメリットがあります。
- 家族の負担を軽減できる
- 孤独死を防ぎやすくなる
- 残りの人生をイキイキと過ごせる
- 遺言でカバーできないことをお願いできる
詳しい内容を解説します。
家族の負担を軽減できる
終活サポートを利用する大きなメリットは、家族の負担を軽減できることです。
終活は多くの作業が必要となり、一人で行うのは難しい場合があります。通常は、親族の協力を得て行われますが、仕事や家事・育児等で忙しい場合、負担に感じることも少なくありません。
たとえば、役所への届けや金融機関の変更手続きには時間がかかります。そこで終活サポートを利用すればその時間や手間を省けます。葬儀やお墓に関する悩みでは、専門家のアドバイスによって意思を明確にできれば、親族が集まって話し合う時間も短縮可能です。
また病院への入院・施設入所の際は、身元保証人(身元引受人)を必要とされるケースもあります。しかし事情によっては身内がいない、家族が疎遠で頼みにくいこともあるでしょう。そこで終活サポートを利用すれば、身元保証人になってもらえるので、気兼ねなく頼めます。
ほかにも不用品整理を依頼した場合は、家の片付けにかかる労力が減り、家族の精神的な負担も軽減可能です。
孤独死を防ぎやすくなる
高齢者や一人暮らしの方にとって、周囲との関わりが少なくなることは、孤独死の予防において大きな課題の一つです。しかし、終活サポートを利用すれば、人とのつながりが生まれるため、孤独死を防ぎやすくなるメリットがあります。
また終活サポートには「安否確認」が含まれている場合もあります。これは、一定期間連絡が取れない場合に、安否を確認できるサービスです。緊急時には素早く駆けつけ、状況に合わせた対応を取れるため、遠方に住んでいる家族にとっても安心できるサポートと言えます。
また、定期的な電話での健康状態の確認や、必要な場合は介護事業者や病院などと連携する「見守りサービス」もあります。定期的に体調をチェックすることで、異変にも気づいてもらえるため、長期間誰にも気づかれず放置されるリスクが減らせるはずです。
残りの人生をイキイキと過ごせる
終活サポートを利用することで、残りの人生をより充実したものにできます。
自分の人生を振り返り、整理する作業は、これまでの人生の歩みを再確認するよい機会です。自分の価値観や大切な思いに気づくことで、改めて生き方の方向性が明確になることもあります。
また、死を受け入れる準備を進めることで、漠然とした恐怖や不安を和らげられます。心の整理ができ、「死」という未知への恐怖を軽減できるようになるからです。結果として、残りの人生をより前向きに楽しむきっかけにもなります。
遺言でカバーできないことをお願いできる
終活サポートでは、遺言でカバーできないことを頼めるメリットがあります。
死亡した場合は、親しい友人や職場関係者、地域の関係者などへ連絡する必要があります。遺言書に連絡先を記載できますが、遺言の執行者や家族が必ずしも連絡を代行してくれるわけではありません。そこで終活サポートに依頼すれば、知人・関係者への訃報連絡を確実に代行してもらえるため、大切な人へ最期のお別れを告げられます。
葬儀の手配や納骨についても同様です。
遺言書には希望を記載できますが、実際に手続きを進めるのは家族や関係者です。もしも親族がいなかったり、遠方に住んでいてすぐに対応できなかったりする場合、葬儀の準備がスムーズに進まないこともあります。終活サポートでは、葬儀の規模や形式、納骨方法や希望するお墓の場所などを事前に取り決めておけば、希望どおりに執り行えます。
終活サポート(エンディングサポート)は誰に相談すべき?
終活サポートを提供しているところはさまざまです。相談したい内容に合った相談先は以下のとおりです。
- 何から始めたらよいかわからない場合は自治体
- 全体的なサポートを依頼したい場合は民間の終活サポート事業
- 相続や遺産を相談したい場合は弁護士・司法書士・行政書士
以下で、詳しい内容を解説します。
何から始めたらよいかわからない場合は自治体
終活で何を始めたらよいかわからない場合は、自治体の相談窓口を利用してみましょう。
前述の今治市や名古屋市のように、終活サポート窓口を開設している自治体は多くあります。窓口では、行政が提供するサービスの情報だけでなく、必要に応じて地域の民間団体や専門家による支援を紹介してもらえるケースが一般的です。
また、自治体の窓口は地域特有の情報収集の場としても役立ちます。地元で開催される終活関連のイベントや交流活動を知るきっかけになり、新しいつながりを築ける可能性も広がります。
ただし自治体によっては、条件を満たさないと相談できない場合もあるのが注意すべき点です。最寄りの自治体のホームページや広報誌で確認してみましょう。
全体的なサポートを依頼したい場合は民間の終活サポート事業
幅広いサポートを依頼したい場合は、民間の終活サポート事業の利用がおすすめです。自治体のサービスではカバーしきれない部分や、個々の悩みに寄り添った支援まで対応できます。
事業者の中には弁護士や司法書士、税理士などの専門家と提携しており、終活に関するサポートをトータルで依頼できます。1つずつ個別に依頼する必要がなくなるため、煩雑な手続きに追われることなく、効率的に終活を進められるはずです。
また無料相談を実施している事業者も多いため、依頼前に相談して自分に合ったサポート内容を確認してみましょう。
相続や遺産を相談したい場合は弁護士・司法書士・行政書士
相続や遺産など、法律の知識が必要となる場合は、法の専門家へ相談しましょう。
ただし、それぞれ得意な分野が異なるため、具体的な問題やニーズに合った専門家を選ぶことが重要です。お悩み別の相談先は、以下のとおりです。
- 法律全般、遺産分割協議の代理、相続トラブルの解決、訴訟対応:弁護士
- 登記手続き、不動産関連:司法書士
- 書類作成、遺言書作成補助、相続手続きの書類整理:行政書士
相続や遺産に関する問題は多岐にわたるため、それぞれの専門家が持つ知識やスキルをふまえて相談先を選ぶことが重要です。
終活サポート(エンディングサポート)を行っているおすすめサービス
ここでは、終活サポートを行っているgooddoおすすめのサービスを4選紹介します。
- おひさぽ
- いきいきライフ協会®
- ひとりのミカタ
- 想いコーポレーショングループ
それぞれのサポート内容や特徴を紹介します。
おひさぽ
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「おひさぽ」は、主に高齢者向けの生活支援サービスで、身寄りのない方を対象にサポートしています。特に病院への入院や施設入所での身元保証人を引き受けてもらえる点は、おひとりさまにとって大きな魅力と言えます。
また、地域包括支援センターや病院等と連携をとり、まるで家族のように寄り添い、支えてくれるサービスです。
【サポート内容】
- 見守りサービス
- 身元保証
- 事務支援サポート
- 財産管理サポート
- 任意後見サポート
- 尊厳死宣言
- 死後事務支援サポート
【主な特徴】
元気なうちから相続まで、幅広いサポートが受けられる
【おすすめの人】
身寄りのない方
おひさぽは、頼れるご家族が近くにいないおひとりの高齢者の方々に、見守りや身元保証、死後事務支援などのサービスを通じて、安心して暮らせる毎日をサポートします。経験豊富な専門家が家族の代わりに寄り添い、現在から将来までの不安を解消します。おひさぽで、安心した生活を始めませんか?
いきいきライフ協会®
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いきいきライフ協会は、身元保証相談士という資格を持った専門家が対応する、終活サポート事業です。パートナー事業者に弁護士法人や司法書士法人を持ち、法律的な観点からも安心できるサービスを提供しています。
初回の無料相談は、60〜90分の時間で受けられます。
【サポート内容】
- 身元保証
- 施設への入所
- 財産管理
- 生前契約(葬儀・供養)
- 成年後見関連
- 遺言・相続関連
- 生活設計
- 遺言執行
- 死後事務手続き
【主な特徴】
法律手続きが国内トップ10の件数に入る実績
【おすすめの人】
終活を始めたいけれど、何から始めたらよいかわからない方
いきいきライフ協会®は、身元保証や入居支援から葬送支援まで、高齢者の方が安心して生活できるよう、専門家チームがサポートします。
初回の無料相談から親身に対応し、法律家と専門相談員が連携することで、将来の不安を解消できます。おひとりで悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。
ひとりのミカタ
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ひとりのミカタは、クレディセゾングループの1つ「くらしのセゾン」が運営する、おひとりさま向けの総合支援サービスです。遠方に住む親のサポートを受けられるサービスもあり、生前・遺品整理や相続・葬儀・お墓に関する相談は初回無料で利用できます。
無料資料請求では、自分で記入できるエンディングメモも付いてくるので、終活の第一歩を手軽に始められます。
【サポート内容】
- 身元保証
- 入退院時支援
- ライフサポート
- 見守り駆けつけサポート
- エンディングサポート
【主な特徴】
ニーズや予算に合わせたプランを選べる
【おすすめの人】
- 離れて暮らす親をサポートしたい方
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ひとりのミカタでは、人生を豊かで安心して過ごすためのサポートを受けられます。信頼のサポート体制で、あなたの「もしも」に備えた安心を、ご家族にも提供できるサービスです。まずは、お気軽に無料相談からご利用ください。
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【サポート内容】
- 身元保証
- 死後事務
- ライフサポート
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- 葬儀・納骨
- 遺品整理
- 公正証書作成
【主な特徴】
全国47都道府県に支部が展開
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周囲に迷惑をかけたくないと考える方
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終活サポート(エンディングサポート)で発生しやすい主なトラブル
終活サポートは、終活をよりスムーズに行うためのサービスです。しかし、場合によっては以下のようなトラブルが発生することもあります。
- 悪質な業者による詐欺行為
- 親族間の意見の食い違い
具体的なトラブルの内容と、対処法について紹介します。
悪質な業者による詐欺行為
悪質な終活サポート業者に依頼した場合、詐欺に遭うリスクもあるため、注意が必要です。詐欺の具体的な内容は、過剰な料金請求や、必要のない保険や商品を販売されるなどがあります。
こうした被害を防ぐためには、複数の業者を比較して信頼できるかどうかを確認することが重要です。判断に迷ったときは、まず自治体に相談してみましょう。自治体と契約している業者を利用すれば、詐欺に遭うリスクが減らせます。
また、家族に相談できる場合は、複数人の意見を取り入れて慎重に業者を選ぶことをおすすめします。
親族間の意見の食い違い
親族間で財産分与や相続、葬儀に関する意見が食い違った場合、トラブルに発展することもあります。特に、特定の人に遺贈したい場合、法定相続人の財産分配割合を巡って意見が対立することも少なくありません。
こうした対立が深刻化すると、良好だった家族関係に亀裂が入る恐れもあります。意見の食い違いによるトラブルを防ぐには、生前から家族全員で十分に話し合い、それぞれの考えや希望を共有しておくことが大切です。
なお、財産は「遺贈寄付」という形で残す方法もあります。遺贈寄付とは、遺言によって遺産の一部または全部を特定の団体(個人)に寄付することで、社会貢献活動に活用できることです。詳しくは「遺贈寄付はじめてガイド」をご覧ください。
終活サポート(エンディングサポート)のよくある質問
終活サポートにおいて、よくある質問について解説します。
おひとりさまでも終活サービスは利用できますか?
一人暮らしの高齢者が安心して老後を迎えられるよう、終活サービスは「おひとりさま」のニーズにも対応しています。身寄りのない方にとっては、死後の手続きや財産管理、遺品整理といった悩みを解決できるため、終活サービスの利用は大きな意義を持つものです。
一方、終活を行わないと死後の手続きが滞り、財産が正しく管理されなくなることも考えられます。終活をスムーズに行うためには、まずエンディングノートを作成し、自身の状況や考えを整理することから始めてみましょう。
終活サポートの料金目安はいくらですか?
終活サポートの料金は、依頼する内容によって大きく異なります。以下に主なサービスの費用相場を紹介します。
- 入会金:1〜50万円
- 身元保証:20万円
- 死亡〜納骨(手続き等のオプション含む):100万円〜
- 生活支援:30万円〜
- 生前整理:3万円〜
ただし、上記の費用はあくまで目安であり、具体的な金額は業者やサービス内容により異なります。依頼前に、複数の業者を比較し、自分の希望や予算に合ったサービスを選びましょう。
終活サポートで未来の安心を手に入れよう
終活は、自分らしい最期を迎えるための大切な準備です。終活サポートでは、相続準備や遺言作成、葬儀や介護の計画など、幅広い支援が受けられます。
一方、悪質業者や親族間トラブルのリスクもあるため、信頼できる相談先を選ぶことが重要です。信頼できる終活サポートを活用して、自分らしい人生の締めくくりを目指しましょう。